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木口の矧ぎと埋め込み

2017.05.21 06:54|木工
ダイニングテーブルの天板の幅にピッタリの一枚板があった。
それを使って両サイドの脚に使う事にした。
2枚あって調度良かった。
その1枚がチェーンソーで切り込んだ時に深くえぐれている部分がある。
これは綺麗に彫り込んでそこに同じ木を埋め込むしか手はない。
しかし思うような長さの材がなく切り落とした木っ端を厚さ半分に切り、木口の矧ぎで一枚板を作る事にした。





sP5160009.jpg
深さ1cm近くえぐれている所がある。

sP5160011.jpg
一番深い所に合わせてルーターを使って荒削りをする。

sP5140004.jpg
糊付けを終える。
中央に目違いが出て筋の線が見える。


sP5150008.jpg
カンナで削り込み段差を無くすと線が見えなくなっていく。

sP5160012.jpg
埋め込み作業。
ここは心を落ち着けて慎重にカンナで微調整しながら埋め込んでいく。
きつ過ぎると最後まで入らず、外す事も出来なくなる。
見極めが大事な所です。


sP5170005.jpg
目違いを削り取る。
削る方向が同じでないと綺麗に仕上がらない。


sP5170006.jpg
つぎはぎになってしまったが何とかクリアである。



<雑感>
木口削り自体が難しいのでなかなか正確な平面を出せないため、つなぎ目の線がくっきりと出てしまうと思っていた。
タブの木は加工しやすく思うようにカンナ掛けが出来る事が分かった。
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芯割れのケヤキと暴れ

2017.04.22 06:34|木工
文字色テーブルの注文が入り、厚くて重厚感のある材はケヤキしかない。
残り少なくなってきた材もう残り2枚となった。
その材は芯割れが縦方向にはしっている。
それを見てもらいこの割れの入ったままでもいいですかととりあえず聞いてみました。
やはりない方が良いというので削ってそこに同じケヤキを埋め込むことになる。
はめ込むためのケヤキ材160cm以上で1cmの厚さはないのでケヤキの端の材を挽くことにした。
挽き終わると同時にその材は暴れ始めた。




10.jpg
芯割れがきれいに縦に走っている。
粗平面は出ているしテーブルにするには調度良い大きさだ。
真ん中を切って矧ぐのも一つの考えだがそうすると幅が5cm狭くなる。


11.jpg
ある程度表面を削ってからお客さんに見てもらい板を埋めることで了解を得る。

1.jpg
160cmという一枚板(160cm×5cm×1cm)はないので丸太端材から材料を取る。

23.jpg
これがなかなかうまく固定できない。
登山用のロープまで出して動かないようにした。


3.jpg
大鋸が思うように挽けない。
厚さが薄くなったせいか、今度は真っ直ぐに立ててガガリ鋸に換える。
固定するのに工作台を使う。
進みだす。


4.jpg
大分厚さは不均一。

5.jpg
厚さ1cmに決めて墨線を入れてガガリ鋸で挽く。

6.jpg
挽き終わったとたんに暴れ始めた。
これでは今までやった仕事が水の泡である。


7.jpg
長時間重石を載せ力を加えても反りは殆ど治らない。
もうこうなったら熱を加えて「曲げ」をやるしかない。
ネットで調べ一番簡単な方法でやってみる。
先ずは水に付ける。
厚さが1cmの場合は1時間以上。
付ける容器がないので段ボールとビニールシートで作る。


8.jpg
曲げたい部分に濡れ雑巾を巻その上からアルミホイルを巻く。
アイロンで10分以上同じ場所に熱を加える。
確かにぐにょと曲がったかなり柔らかくなっている。


9.jpg
ある程度曲げ終わったら冷めなうちに真っ直ぐにプレスする。
どうなるか明日が楽しみなって来た。


16.jpg
結果縦方向の反りだけではすまずに横方向にも曲がっていた。
これでは埋め込むことはできないと判断してナラの角材が有ったのでそれを使ってまた新たに板取りをする。


17.jpg
ナラ材を挽いた後工作台の上に置くと多少の反りはあるが問題はないと判断。

15.jpg
木ばが160cmと長い平面と直角を出すためにカンナを使う。
材を固定するための治具を作る。
材をしっかりと固定でき快適に木ばを削ることが出来た。


12.jpg
埋め込む板が出来たので割れの部分を1cm、ルーターで削る。

13.jpg
左端は定規で一発で削るが右端までの幅はそう簡単にルーターで仕上げることは出来ない。
1㍉ぐらい残してギリギリまで削る。
機械での仕上げは隙を作る大きな原因になる。


14.jpg
2寸の鑿で墨線に浅く刃を入れる。

18.jpg
ナラ材を埋め込む。

19.jpg
ボンドを入れて重石を載せて糊付けをして目違いの部分を鉋で削る。
ケヤキとは違うナラでコントラストができこれをお客さんがいいと言ってくれるか。





<考察>
貴重な大きな一枚板のケヤキ。
これを芯割れしているから普通はテーブルにはしないのだろう。
細かく切って部材にするにはもったいない。
これだけの物はそうはない。
何とか生かしたい考えて仕事を進めた。
お客さんがいいと言えばそれで何もいう事はない。

しかし、面白いように暴れてくれた。
材を取るには目的にの材が板か角材か木のどこの部分かを考えないといけない。
基本中の基本である。

厚さを半分に切る→反りを戻す→反り止めの蟻桟を入れる

2017.03.23 06:15|木工
どうも厚い板は重いからと嫌われる傾向がある。
T海さんから軽くて大きめの座卓が欲しいというので木目も色も良い材が調度あった。
しかし6cmと厚いので半分に挽くことにした。
そうしら当然ではあるが時間が経てば反りが出ました。
木は「暴れる」と材木屋さんに初めて聞いた言葉が印象に残っている。
大きなタオルケットに水を含ませ重石を載せる。
水分を吸い込んでほぼ一日今度は逆に反る。
また乾燥することで元に戻る。
水平になったところで反り止めの吸いつき桟(蟻桟)を入れる。
もうこの作業も大分慣れて来ました。



sP1090029.jpg
縦に固定したり、斜め横にしたりと板の角度を変えながら挽く。
最後はガガリ鋸で終えた。


sP1110007.jpg
当たり前のことだが2枚板が取れたので2.5cm厚のテーブルが2つ作れる。

sori.jpg
薄いと暴れも大きい。

sP1270006.jpg
収縮している所に水分を与え中央に力が加わる様におもりを載せる。

sgousei.jpg
両サイドを見ていただければ分かりやすいと思います。
木は生き物ですね。


sP3190005.jpg
最近はなかなか見ません。
昔、僕が小学校の頃の机はみんな吸いつき桟が入っていました。
蓋の開く机の時は厚い木でみんな反っていました。


sP3190008.jpg
取り敢えず水平に保っています。



<雑感>
3cm厚でも十分にテーブルとして使えます。
1枚板の重厚感は魅力的でも使い勝手が良くなければ板は生かせません。
やはり使う人の意向は重要です。

土台に取り付ける

2017.02.22 07:03|木工
予定を換えて直接S賀さんに筆で書いてもらう。
これは大いに効率が上がった。
M田さんのアドバイスは的確であった。
字数も多いのでやはりトリマー3㍉で字の端を彫り込んで行く事にした。
字を着色したらいよいよ土台のホゾに通すホゾ穴を開けないといけない。
載せる看板の下は曲面である。生け捕りと感で進めるしかない。
上手く2本のホゾに載せる。接している所は一部分だけ。
小さな差し金を宛がって墨線を入れる。
後は8.4㍉のドリルと木工用の23㍉のスクリュウードリルで大まかな穴を開ける。
これがかなり効力を発揮した。
かなり正確に生け捕りが出来一発で1㌢ほど入った。
あと残り9㌢を入れないといけない。
物が大きいので一度綺麗に入れたら取り外すことができない。
結果緩めに入ってしまった。
これをグラグラしないようにするのは当然やらなければならない。





sP1140008.jpg
最初はこれを貼って下へ移すつもりであった。

sP2100001.jpg
3㍉のストレートビットで字の回りを削る。
字を山の様にして柔らかみを出すために鑿で角を落とす。


ssP2120005.jpg
アクリルの黒を塗り込む。
3㍉の溝があるため塗りやすいがどうしても少しはみ出る。


ssP2130001.jpg
裏面は字の大きさが小さいが同じようの3㍉のストレートビットを使って浅めに削り込む。

ssP2160009.jpg
荒削りの後、生け捕りが正確に取れているか差し込んでみる。
両方とも1cmは入る。
字も入り形が見えて来た。


sP2180001.jpg
ここでホゾの直角と平面をきちんと出すためにノギスで幅を確認する。
高さが10cmあるのでどこも同じ太さでなければならい。


sP2180002.jpg
幅を均一にするために鑿で削り込む。

sP2160004.jpg
今度はホゾ穴を同じく垂直に10cm彫らなければならない。
基準面がないの表面に黄色い紙テープを貼ってそれを見ながら彫り進む。


sP2160003.jpg
8.4㍉の鉄工用のドリルで蜂の巣状態に穴を開け
その後から23.5㍉の木工用ドリル大きな穴を開ける。
あっという間に掘り進めることができる。
ハンドルが付いているのでブレもなく穴を開けることができる。
このドリルは馬力もある。
1cmの厚さの鉄板も開けられると表記されている。
良い物をまた頂いた。


sP2160008.jpg
鑿を使って綺麗に仕上げる。

sP2160010.jpg
粗正確に彫ることができ3cmぐらいまで入る。
ここからが勝負になる。




<考察>
ホゾが10cmと長く、一度入れたら取り外すことができない重さがある。
2本のホゾなのでその兼ね合いがまた難しくなる。


   無垢の木工房 木楽舎ホームページ(作品集)

巨大な一枚板のケヤキ(223cm×57cm×7.5cm)

2017.02.09 07:21|木工
3年ぐらい前だろうか鴻巣で丸山さんが挽いた巨大なケヤキを引っ張り出した。
あまりの高さ(223cm)に体が振られる。引き出す事も出来なかった。
何とか横にして仕方がないので大きな割れがある部分(40cm)を切り落とした。
電動丸鋸では切れない太さで7.5cmはある。
丸山さんから格安で買った片刃の横引きで切ったその切れ味たるもの素晴らしかった。
57cm幅を15分で切り落とす事が出来た。
これでやっと工作台の上に置くことが出来た。
木表側はほぼ完ぺきに近い状態で平面が出ていたのでカンナで削ると綺麗な木肌が出て来た。
これでこの材を半分に挽いて厚さ3cm、180cm×90cmのダイニングテーブルを作る事が出来る。





sP2080001.jpg
一人ではこれ以上動かせない。
このままの状態で切ることにする。


sP2080003.jpg
丸山さんから格安で購入した千葉の鋸を使う。
これがまた良く切れる。
いつまでも切り続けたい気分になる。


sP2080008.jpg
横引き専用の片刃鋸。
良い鋸を譲ってくれた。
これから頼りになる道具が一つ増えた。


s2枚に挽く
これを半分に大鋸で挽く作業が待っている。

sP2080009.jpg
ほぼ平面が出ている。
素晴らしい、木挽き職人がやった様だ。


sP2080011.jpg
横幅方向にも定規を当てると隙が少ない。

sP2080012.jpg
カンナで削ると木肌が出て来る。

sP2080013.jpg
このケヤキは見た目より柔らかい。



<雑感>
3年前に鴻巣で挽いたケヤキやっと出番が来ました。
これからダイニングテーブルの天板になってもらいます。
こよなく愛される作品になるように頑張ろう!!!


   無垢の木工房 木楽舎ホームページ(作品集)